サイゾースタッフ
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ライター(五十音順)
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長野辰次※/平松優子※
※=外部スタッフ
"暴露本のドン"が"芸能界のドン"に敗訴 220万円支払い命令へ
"芸能界のドン"こと周防郁雄氏が率いるバーニングプロダクションが、暴露本出版社の鹿砦社を名誉毀損で訴えた民事訴訟(記事参照)が、4日ついに決着。東京地裁は鹿砦社に220万円の損害賠償を命じる判決を下した。
発端は、「紙の爆弾」(鹿砦社)に掲載されたジャーナリスト・本多圭氏の記事。記事によると、周防氏はバーニング系列の事務所に所属する藤原紀香と、当時交際中の陣内智則との関係を本人たちの意向を無視して週刊誌にリークし、結婚するよう仕向けた上、結婚披露宴の中継等を独断で仕切ったという。バーニングおよび周防氏は、この記事は事実無根として、合計3300万円の損害賠償を求め提訴していた。
判決では、本記事はバーニングと周防氏の「社会的評価を低下させるものであり」「損害を被ったことが明らかである」とされたが、その肝心の「損害」についてバーニング側は証人尋問で「業界の人がこの記事を読んで悪いイメージを持つ」と曖昧にしか答えていなかった。発行部数2万部(公称)の雑誌に批判記事を書かれて、芸能界のドンにいったいどのくらいの損害があったというのだろうか。賠償金220万円という金額は、"暴露本のドン"といわれる、鹿砦社・松岡利康社長も「厳しい結果」と語る。
また、これまでにも「サンデー毎日」をはじめバーニングを批判する記事、媒体はさまざまあったが、バーニングはそれらをすべて訴えてきたわけではなかった。ではなぜ、鹿砦社を訴えたか。実は、記事を執筆した本多氏と周防氏は20年来の因縁がある。今回の裁判は「本多氏を狙い撃ちしたのではないか」「本多氏つぶし」と関係者は見ている。
この判決を受け、松岡社長は「言論を法の力で抑えようとする人たちとは真っ向からぶつかっていく。血の一滴、涙の一滴が枯れるまで闘う」と控訴する方向性を示した。また、中川志大・紙の爆弾編集長は「この判決によって編集方針が変わることはない。バーニングについても機会があれば掲載する」と語った。今後の裁判の流れを変えるには、本多氏に情報を提供した当事者が出廷するかどうかがカギとなるが、それについては「要請中」という。狙い撃ちされた本多氏は、「私の言い分は後日、私の連載コラムで詳しくお伝えする」と語り、バーニング追及の手をゆるめない姿勢を見せた。
本多氏のコラムは近日アップ予定。
2月号は「押し紙」のおはなし。
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