北ミサイル迎撃のPAC3 きょう東北入り
PAC3の発射機や関連装備を積む車両約60台は同日午前、静岡県・清水港に到着。午後、フェリーで宮城県へ向け出港した。30日に陸路で秋田、岩手両県に到着する予定。このほか浜松基地の一部車両が陸路で向かった。 空自はデータ情報を受信する装置など統制や指揮系統を空自加茂分屯基地(男鹿市)に置き、ミサイルを搭載した発射機を陸自新屋演習場(秋田市)、陸自岩手山中演習場(岩手県滝沢村)に2基ずつ展開する。 到着後、機器の作動状態などを確認し、4月4―8日と予想されるミサイル発射に備える。 ただPAC3の発射機1基が防護できるのは半径約20キロで、秋田市や盛岡市など県庁所在地周辺の防護に限られる。 ミサイルは東北地方のはるか上空を通過し、日本に落下する可能性は極めて低いが、政府は発射の失敗などを念頭に、落下した場合はミサイル防衛(MD)システムで迎撃する方針を決め、27日に自衛隊に「破壊措置命令」を発令。海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載した海自のイージス艦などが日本海や太平洋に向かっている。
2009年03月30日月曜日
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