能代市の秋田社会保険病院の存続を求める市民フォーラム(能代山本地域労連など主催)が29日、市中央公民館であった。地域医療の現状について理解を深めたほか、存続に向けた署名活動や総決起集会(6月)を開くことを決めた。
市民や病院関係者ら約50人が参加。病院周辺自治会や職員でつくる「同病院を公的に存続・拡充させる会(守る会)」の芳賀藤雄会長や、同病院職員で守る会の船越俊幸幹事が病院の置かれている現状を説明した。
国が、同病院を含む全国の社会保険、厚生年金両病院など計63施設を整理・売却する方針を出しており、出席者らは「このままでは地域医療が崩壊しかねない」と危機感を募らせている。【田村彦志】
毎日新聞 2009年3月30日 地方版