「首相は、ドス黒いまでの孤独に耐えられないとだめだ」
28日、高知市内で開かれた高校生・大学生主催のシンポジウムに出席した麻生太郎首相は、大学生から「批判されて心が折れそうになったことはあるか」と質問され、そう答えた。さらに「首相の条件は先見性や統率力などいろいろあるが、行政の頭や会社の社長を含めて絶対に孤独。孤独に耐えられるだけの体力、精神力が必要」と力説した。
首相の権力の源泉、衆院解散時期ひとつをとっても、与党内には思惑が渦巻く。いつ踏み切るかに頭を悩ませ、孤独に耐える姿を理解してほしかったようだ。【塙和也】
毎日新聞 2009年3月29日 東京朝刊