ログイン
IDでもっと便利に[ 新規取得 ]

ジャンル
サブジャンル

国内

熱意もてないイマドキ大学生 「日本は競争激しい」「努力報われない」…

3月30日7時56分配信 産経新聞


 まじめにやっても報われない−。大学生の半数以上がそんな“冷めた”気持ちを抱いていることが29日、通信教育最大手のベネッセコーポレーション(岡山市)の調査で分かった。8割近い大学生は、今の日本を「競争が激しい社会」と考えており、厳しい受験戦争で気持ちをすり減らしている今どきの学生の実態が浮かんだ。

 同社のシンクタンクが昨年10月、全国の大学1〜4年生約4000人(男性約2400人、女性約1600人)を対象にインターネット調査を行った。

 その結果、1週間の通学日数は4・4日で、授業への出席率は87%と「まじめな学生」がかいま見えた。しかし、学外で予復習をしているという学生は26・6%、さらに自主的に勉強しているのは19・2%しかなく、授業以外ではあまり勉強していないことも分かった。

 社会観や就労観を問うと、「日本は競争が激しい社会」ととらえている割合は小中高と年齢が上がるにつれて増え続け、大学生になると79・0%に上った。その一方で、「努力しても報われない」と考えている割合も小中高と増え続け、大学生では57・2%もおり、激しい受験戦争をくぐり抜ける中で、“冷めた”思いを抱くようになっている学生像が浮かんだ。

 さらに、「仕事を通して社会に貢献することは大切」と考えている学生が84・4%と大半を占め、社会貢献への意識の高さがうかがわれるが、「何ごとにも積極的」という学生は38・8%しかおらず、ここでも、熱くなりきれない学生の姿がみられた。

 ベネッセでは「努力することへの肯定感の低さが目立つ。次代を担う人材を育てていく上で、大学や社会全体の課題となるだろう」と分析している。

【関連記事】
ニート化を防げ!NPOが中退予防研究所を設立
今春卒業予定の大学生内定率2・4ポイント減
奨学金滞納者 ブラックリストに賛否 精神的ダメージ/仕方ない
21歳の「ハローワーク」 東大生も「雇用に不安」
学生生活費、20年前水準に食費切りつめも

最終更新:3月30日8時20分

  • ソーシャルブックマークへ投稿 0
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • はてなブックマークに追加
  • newsingに投稿
  • Buzzurlにブックマーク
  • livedoorクリップに投稿
  • Choixにブックマーク
  • イザ!ブックマーク
ソーシャルブックマークとは

主なニュースサイトで ベネッセコーポレーション(9783) の記事を読む
みんなの感想 この話題についてみんながどう感じたかわかります。

みんなの感想(話題ランキング)


提供RSS