2009年3月29日23時0分
竹原信一市長
市役所や議会の批判をブログで発信する鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(50)の政治手法に反発する市議会(定数16)の反市長派議員(11人)は29日、市長の不信任決議案提出に向け、臨時議会の招集を近く請求することを決めた。これにより、竹原市長の不信任決議が再び可決され、市長は自動失職に追い込まれる公算が大きくなった。
竹原市長は4月8日に定例議会を開く方針のため、反市長派は臨時会の招集請求を遅くとも7日までに出すとしている。地方自治法は、議員から請求を受けた市長は20日以内に臨時会を招集しなければならないと定めている。
反市長派は29日夜に開かれた市民と市議の対話集会に出たあと、不信任決議案の提出に向けた対応を決めた。対話集会には、2月の不信任決議を受けて市長が議会を解散したのに伴う今月22日の出直し市議選で当選した16人全員が参加した。市民からは、2度目の不信任決議案提出を疑問視する意見も出た。
地方自治法の規定では、2度目の不信任決議案は3分の2以上の議員が出席し、過半数が同意すると可決される。