福岡に滞在した女性作家2人の作品を紹介する「アーティスト・イン・レジデンスの成果展」が博多区下川端町の福岡アジア美術館で開かれている。無料、4月14日まで(水曜休館)。
美術館の交流事業の一つで、作家の制作を通して、地域や人との文化交流を目的としている。今回、2人の作家は、1月中旬から3月下旬まで滞在。福岡で感じたことなどをテーマに作品にした。
伝統的な漆絵の技法を用いて制作するシャ・アィファさん(台湾)は「福岡は水の多い街」と感じ、そのイメージを「夢の狭間」という縦183センチ、横364センチの大作に仕上げた。
写真家のウェイ・レン・テイさん(シンガポール)は、福岡に住む中学生から社会人まで22人を被写体に、館内のスタジオや、自宅で写した作品を出品している。
また、今月で開館10周年を迎えた同館は、10年の軌跡を年表やスライドショーで展示(7月21日まで)しているほか、今秋には10周年記念展として「第4回福岡アジア美術トリエンナーレ2009」(9月5日〜11月23日)を企画している。【山上順子】
〔福岡都市圏版〕
3月29日朝刊
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