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瓢箪山古墳
古墳時代の遺跡としては数えきれないほどあるが、前期の代表としては湖東の安土町の瓢箪山古墳がある。自然の山を利用した前方後円墳で、鏡2面をはじめとして、鍬形石・車輪石・石釧・刀剣・短甲などが出土した。また、平成元年に発見された八日市市の雪野山古墳からは三角縁神獣鏡など60点余が出土した。中期のものには新旭町の稲荷山古墳、近江町の能登瀬山古墳があり、後期には大津市の百穴古墳、能登川町の猪子山古墳、秦荘町の上蚊野古墳群がある。これらの古墳は地方豪族のものであった。滋賀郡の春日山古墳群は和迩・真野・春日の各氏の墓であり大津の穴太古墳は大友村主・穴太村主らのものであろう。安土の瓢箪山古墳は佐々貴山君の墓であり能登瀬古墳は天日槍の子孫の息長氏のものという。また、古墳時代を代表する服部遺跡からは多の出土品がでた。
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