愛知

　派遣切りや雇い止めなどで仕事を失い、岡崎市での「派遣村」に相談に訪れた人ら１４人が２３日、同市役所で生活保護を申請した。市は、このうち８人について、宿泊施設への入居を決めた。

　派遣村は「反貧困・駆け込み相談会」と銘打って２１、２２の両日に岡崎市で開かれた。主催は、弁護士や司法書士、医療従事者らでつくる愛知派遣村実行委員会。１２８人が仕事や住宅、健康、債務などについて相談した。

　生活保護を申請したのは２０代～６０代の男女。支援する司法書士とボランティア計８人が付き添った。岡崎市の男性（３８）は「派遣社員として自動車部品工場で働いていたが２月上旬に解雇された。次の仕事が見つからない。派遣村で相談し、生活保護のことを知った。自分は法律に詳しくないので、支援の人から助言を受けてよかった」と話した。

　２５日までに、岡崎、豊田、刈谷、安城、知立の各市役所で、５０人以上が生活保護を申請する予定。認められれば、生活費として月約７万円が支給される。【中村宰和】