エルサレム(CNN) イスラエル国防省は27日、隣国レバノンや境界を接するパレスチナ自治区ガザから撃ち込まれる短距離ロケット弾や砲弾を阻止する迎撃ミサイル・システムの開発に成功したと述べた。
「アイアン・ドーム」と呼ばれるシステムで、短距離ロケット弾を使った実験にも成功したとしている。バラク国防相は、システムの開発成功で飛来するロケット弾の多数の着弾を防ぐことが出来ると強調した。
同システムは、移動式で、全天候条件下、距離約70キロまで対応。開発元の地元企業、Rafael Advanced Defense Systemsによると、空中の標的を数秒内に破壊可能としている。
ガザを実効支配するイスラム強硬派ハマスや他のパレスチナ武装組織は短距離ロケット弾をイスラエル領内に撃ち込み、同国は発射拠点掃討などを名目に昨年12月末から今年1月にかけガザを空爆、武力侵攻している。ハマスなどに同調するレバノン南部のパレスチナ武装勢力もロケット弾などをイスラエルに発射していた。