「俺たちを優遇する以外の改善は認めない」という人たち
矢部善朗弁護士のブログのコメント欄で,相変わらず「?」な議論が続いています。
あそこに常駐する医療系コメンテーターの方って,結局,医療従事者を優遇し,特権を付与する,患者側はどんな目にあってもそれを甘受するという方向のお話しか受け入れられないのですから,いささかでも前向きのお話をするのは無理だと思うのです。
複数の救急患者受入病院内の複数の医師および病床の稼働状況を適時に集中管理するなんていうのは現代のIT技術から言えばさほど困難な課題ではありません。もちろん,腕の悪いSEに作らせると使い勝手の悪いものができる可能性はありますが,「誰が,どうやって,どの程度の情報を,どの段階で」入力するのかを工夫すればよい話です(Choirさんという方が,「1日2回更新なんてシステムではなくて」というエントリーのコメント欄に投稿された文章の中で,「業務系システムで飯食ってるSIerの端くれ」として,結局のところ、今なら何が出来るかという判断をシステムに入力できるのが医師自身しかおらず、その入力には時間がかかると。センターで活用できるだけの情報量となると、UIを洗練させたところで、10〜30分は堅いでしょう。
と述べておられましたが,こういうSEにシステム開発を委託してはいけないのだなあと正直思いました。この方は,このシステムを円滑に運用するために,逐次的に追加入力していかなければならない情報としてどのようなものを想定したのかわかりませんけど,「複数の医師および病床の稼働状況を管理する」のに,「UIを洗練させたところで、10~30分は堅い」ほどの情報量が必要になるというのが私には想像しがたかったりします。もちろん,どのような情報が必要かは,救急患者の配送を手配する消防庁の職員やこれを受け入れる病院側から話を聞かないと定かなことはいえないとは思いますが,それにしても「UIを洗練させたところで、10~30分は堅い」ほどの情報量が必要となるということは考えがたいように思います。
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Voici les sites qui parlent de 「俺たちを優遇する以外の改善は認めない」という人たち:
» [システム開発]読んでみたら酷かったので dis る [SiroKuro Page]
『小倉先生は10分未満で入力可能な情報量を想定しているから、10〜30分もかかる入力に違和感を持っている』って話なのに『本当に10分未満で入力可能な情報で足りるのかどうかはわかりません』って言っちゃうのはお粗末だよなぁ。 どのような情報が必要かは,救急患... [Lire la suite]
Notifié le le 28/10/2008 à 01:21 PM
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