トンキンわんじけん
トンキン湾事件
1964(昭和39)年8月
ベトナム戦争拡大の発端となった事件
1964(昭和39)年1月 アメリカ中央情報局(CIA)は秘密作戦計画34Aにより北ベトナム軍の基地、補給路への攻撃、レーダー網の攪乱を開始
 8月2日 アメリカ海軍はトンキン湾公海上に駆逐艦「マドックス」(USS Maddox DD-731,艦長ハーバート・L・オジェ中佐)を展開
 北ベトナム軍魚雷艇3隻が「マドックス」に魚雷攻撃を加える
 8月4日 「マドックス」への再度の魚雷攻撃が報告されアメリカ軍はこれを口実に北ベトナムを攻撃
 空母「タイコンデロガ」(USS Ticonderoga CV-14)艦載機が北ベトナム沿岸の魚雷艇基地を空襲した
 8月7日 連邦議会は事実上の宣戦布告となる「トンキン湾決議」を採択し、報復攻撃にゴー・サインを出したリンドン・ジョンソン大統領の演説を承認
現在では8月4日の北ベトナム軍の攻撃はなかったとする説が有力
ロバート・マクナマラ国防長官(当時)が1995(平成7)年に「北ベトナム軍による二度目の攻撃はなかった」と著書で暴露)