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詐欺集団内の4人監禁・暴行死 実行犯に死刑判決

2009年3月19日23時52分

 架空請求詐欺グループ内の仲間割れで04年10月に監禁されて暴行を受けた4人が死亡した事件で、殺人や傷害致死などの罪に問われた住所不定、無職渡辺純一被告(32)に対し、控訴審の東京高裁(長岡哲次裁判長)は19日、無期懲役とした一審・千葉地裁判決を破棄し、死刑とする判決を言い渡した。被告側は即日上告した。

 判決によると、渡辺被告は04年10月、清水大志被告(29)=同罪で死刑判決を受け、控訴中=らと共謀し、4人を東京都新宿区のビル内に監禁し、2人を殺害。2人は粘着テープを巻き付けるなどして死なせた。4遺体は茨城県内に運んで捨てた。

 判決は、「渡辺被告から殺害を指示された」とする共犯者の供述は信用できると認定。渡辺被告を「実行犯や首謀者ではない」として犯行時の役割の程度について清水被告と差があるとした一審判決の量刑判断は誤りだと指摘。「執拗(しつよう)で残忍な犯行や、被告の反省が乏しく更生が著しく困難なことを考えると、特に酌むべき事情がない限り死刑を選択するほかない」と結論づけた。

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