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銚子・病院休止:決着は出直し選 失職市長、再出馬は後退

 千葉県銚子市立総合病院の診療休止問題は、住民投票で岡野俊昭市長(63)の失職が決まり、病院存続を公約に初当選した岡野氏に有権者が「公約違反」との審判を下した形だ。失職する岡野氏は出直し市長選に再出馬する考えを表明していたが、失職を受け「出る気持ちはあるが、再出馬するか支持者と相談して決めたい」とトーンダウン。病院再開のめどが立たないまま、市政の混乱は出直し選挙という第2ラウンドに突入する。

 「よしっ。出直し選挙で最終決着をつけよう」。リコール運動を展開した市民団体「何とかしよう銚子市政・市民の会」(茂木薫代表)の事務所は、リコール成立の一報が入ると、集まった約30人から歓声が上がった。

 岡野氏が診療休止を発表したのは昨年7月。財政難が理由だが、患者の転院先を確保しないままの決定は、大量の「医療難民」を生み出した。病院の医師不足は国が進めた新臨床研修制度が引き金だったため、休止の決定とリコールの行方は全国の自治体の注目を集めた。

 茂木代表は「市民の苦しみを原動力にリコールが成立した。地域医療の再生に向けて再び前に進みたい」と話し、数日中に出直し選挙の候補者を決める方針を明らかにした。一方、岡野氏を支持する「真実の会」(白土勝彦代表)の事務所で会見した岡野氏は「住民が出した結果だから粛々と受け止めるしかない」と語った。【立上修、駒木智一】

毎日新聞 2009年3月30日 0時14分

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