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【社会】

障害者への差別倍増 昨年の三重県、人権侵犯375件

2009年3月29日 14時26分

 津地方法務局が昨年1年間に受理した人権侵犯事件は375件で、前年より64件多かった。障害者や高齢者らが差別を受けるケースが目立ち、いじめ、セクハラ(性的嫌がらせ)といった子どもや女性をめぐる問題も増えた。

 受理件数のうち、一般の個人間の侵犯は、前年比53件増の342件。障害者らの「差別待遇」は51件で前年の2倍以上となった。離婚の強要や職場でのセクハラなど「強制強要」は13件増の75件、ドメスティックバイオレンス(DV)など「暴行虐待」も五10件あった。

 公務員や教職員による侵犯は33件で前年より11件増加。いじめに対する学校側の不適切な対応が16件と最も多く、前年より6件増えた。

 一方、昨年中の処理件数は前年比45件増の365件。住民が数年前からほぼ毎朝、近隣住宅に向かって大声で叫ぶなどの迷惑行為をしていた事案では、警察に関与を求めて解決した。

 同局人権擁護課は「弱者に対する人権侵犯が目立ってきており、啓発や相談活動を強化していく」としている。

(中日新聞)

 

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