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ゲーム感覚で「30代女性教諭を流産させる会」

 愛知県半田市の市立中学で1月に1年の男子生徒11人が「先生を流産させる会」を結成し、妊娠していた30代の女性担任教諭の給食に異物を混ぜたり、椅子のねじを緩めたりする悪質ないたずらをしていたことが28日、分かった。市教育委員会では教諭に体調の異常はなく、生徒らも謝罪していることから、警察に届けることはないという。

 市教委によると、昨年12月末と今年1月にあった2回の席替えで、女性教諭が不登校や障害を持つ生徒に関して「教育的配慮をした」(市教委)決め方をした。これに不満を訴えた5人が、教諭の注意に反発。昨年末に部活動をめぐって注意されたことに反感を感じていたこともあり、ほかの生徒6人に声を掛けて「先生を流産させる会」を結成したという。

 確認できたいたずらは1月下旬から2月末にかけての計4回。教室でそれぞれ1回、教諭が座る椅子の背もたれのねじを緩めたり、理科の実験で使った食品添加物のミョウバンや食塩を持ち出して教諭の給食のミートソースにこっそり入れたりした。また、チョークの粉や歯磨き粉などを混ぜたものを教諭の車に2回かけたりした。いずれも実行したのは会結成を呼びかけた5人だった。

 2月25日に給食への異物混入を目撃した生徒が別の教諭に報告したことで発覚。学校が生徒らに確認したところ、「ゲーム感覚だった」などと話して認めたため、当日に生徒と保護者を呼び出して注意。生徒らは反省しており、女性教諭に謝罪したという。

 女性教諭は当時妊娠5〜6カ月。その間にケガや体調不良を訴えたことはなく、いたずら発覚後に病院で受けた診察でも特に異常はみつからなかった。来月から産休に入る予定だが、11人に対し「これを教訓にして、いい形で成長してほしい」と話しているという。

 市教委は「普段から命の大切さについては授業で触れてきている。これまで生徒に問題行動があったとの報告は受けていないが、極めて悪質ないたずらで、あらためて学校への指導を徹底したい」としている。

[ 2009年03月29日 ]

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