放送予定
   
   
   
3月30日(月)放送予定
シリーズ 日本製造業
危機は乗り越えられるか(1)

自動車依存 苦境から立ち直れるか

未曾有の危機に直面している日本経済。これほどまでに大きな打撃を受けているのは、輸出を成長の原動力にしてきた「自動車産業」に日本経済が大きく依存してきたからだ。日本の“デトロイト”を目指してきた九州北部。医療機器の製造など他の分野の生産を手がけていた会社がここ数年、こぞって自動車部品の製造に進出、巨額の投資を行ってきた。自動車メーカーが急激な減産を進めてきた結果、在庫はなくなってきたが、巨大な設備は残ったまま次なる展望を見いだせずにいる。一方、ホンダはこれまでの戦略の見直しを迫られる中で、世界戦略車「インサイト」を売り出した。「環境」と「低価格」を両立させることで、落ち込んだ市場の中で販売を回復させようとしている。自動車産業が何に直面しどこに向かおうとしているのか伝える。
(NO.2714)

スタジオゲスト 藤本 隆宏さん
    (東京大学
ものづくり経営研究センター教授)
※3月30日放送分よりBS2での放送時間が変更となります。
  ご注意ください。

 
   
   
3月31日(火)放送予定
シリーズ 日本製造業
危機は乗り越えられるか(2)
中国内陸に“商機”あり
 〜新興市場目指す日本企業〜

日本企業が今後の成長のカギとしているのが、長期的に成長が見込まれる新興市場の開拓だ。そのひとつがアジア、とりわけ、従来は日本企業の進出がそれほど進んでいなかった中国内陸部の開拓。8%成長を維持するため、中国政府がおよそ57兆円の巨額の投資を行うと打ち出す中で、内陸部に重点的に配分すると見られている。この機会を捉え、マツダは内陸部の特に人口50万人規模の都市へのディーラー拡大に力を入れている。一方、コマツは公共工事の情報を入手して建機の販売に力を入れている。しかし、資金の回収ができないリスクがあったり、内陸部に人材が不足していたりと市場の開拓は簡単ではない。日本企業の成長に欠かせない新興市場の開拓の取り組みと課題を考える。
(NO.2715)

スタジオゲスト 此本 臣吾さん
    (野村総合研究所執行役員)