11月24日の新聞記事
テーマ:新聞記事アイヌ政策全国共通に 有識者懇 提言へ座長前向き
<北海道新聞>
道内のアイヌ民族との「格差」解消などを訴える意見が出た政府の有識者懇談会と首都圏在住者の意見交換会=23日午後2時30分、東京都中央区
政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」(座長・佐藤幸治京大名誉教授)は二十三日、東京都中央区のアイヌ文化交流センターで首都圏に住むアイヌ民族と意見交換した。
佐藤座長は終了後の記者会見で「国が先住民族と認める以上、全国共通の政策が基本」と述べ、現在は道内限定のアイヌ政策の全国拡大に前向きな姿勢をみせた。生活・教育支援や文化振興策などを検討する見込みで、来夏にまとめる提言に向け、有識者懇で具体的内容を今後議論する。
意見交換には首都圏のアイヌ民族四団体でつくるアイヌ・ウタリ連絡会の会員ら約三十人が参加。同連絡会の丸子美記子代表(51)は「無知が差別を呼ぶ。アイヌの存在を国内外に知らせる工夫をしてほしい」と訴えた。
「差別される環境をつくった政府は謝罪すべきだ」「国会や地方議会にアイヌ民族代表の議席を」などの意見も出た。有識者懇の委員は同交流センターで毎月行われているアイヌ文様の刺しゅう教室なども視察した。
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