2009 年
2 月
3 日
私を追い抜く電動自転車に「ギョッ!?」
〜電動アシスト自転車が増えている〜
|
昨年12月1日、道路交通法施行規則が改正され、自転車の運転をモーターで補助する力を従来の2倍に高めることが可能となったという報道がありました。
電動アシスト自転車の原動機は、発進時や登坂時に人の力を補助をするためのものです。これまでは15km/hまで補助率1で補助、それより速くなると補助率は徐々に減衰し、24km/hで補助率0となるよう規定されていました。今回の改正で、最大補助率が2に引き上げられ、電動アシスト自転車では、10km/hまで補助率2で補助、それより速くなると補助率は徐々に減衰し、24km/hで補助率0となる規定になりました。発進時や登坂時に威力を発揮するとのことです。
子どもを乗せる機会の多い子育て中の人や高齢者の方で、自転車の発進時や登坂時にふらつきを経験した方は多いはず。今回の改定を受けて登場する電動アシスト自転車はそんな不安を解消してくれる…そのような自転車になるようです。
電動アシスト自転車は、ちょっとペダルを踏んだだけで、グウ〜ンとスピードがあがります。ただでさえ加速が容易な電動自転車なのに、より補助率アップの新基準になったと聞きました。 そういえば、先日、青梅街道車道を自転車で走っていて、前方の路上駐車を避けるために歩道に入った途端、私の左わきをグウ〜ンと追い抜いていく自転車あり。 「な、なんだ?今の自転車は!」電動アシスト自転車でした。
私ども杉並ネットの藤田代表も電動アシスト自転車を愛用しています。<写真上>藤田代表の愛用車。何度か、その自転車を借りましたが、走り始めに威力を発揮します。チョイ踏みでグウーン、とスピードがあがります。でも、本体はちょっと重いですね。もう少し軽量になるとありがたいです。
電動アシスト自転車人気に火をつけたのがガソリン価格の高騰。また、価格も10万円を切る商品が増え、電池の充電時間も大幅に短縮されるなど性能も向上していると報道していました。このため、多くの企業がバイクに代えて電動アシスト自転車を導入し、営業担当者が外回りに使ったり、配送業者などが用いたりするケースが増えているそうです。 自転車の走行ルールも身についていないのに、ちょっとの力で速度が容易に上がる自転車が先に開発されたり、歩道で歩行者と自転車の共存ができるようになったり、と法律の改正が先に行われる現状があります。人間の安全対策が先であるべきです。
警察や自治体は、道路交通法改正時期や新製品の開発時期に「待った」をかけるべきです。まちの構造が追いついていないのですから。まずは、歩道を通行するときの自転車のマナーの周知、車道を自転車が安全に通行するための道路づくり、自転車に対する自動車のドライバー教育が先です。
※2月3日に書いた記事ですが、読者の方から「電動アシスト自転車認識が間違っている」とのご指摘を頂き、何箇所か訂正させていただきました。お詫びします。3月11日訂正
|
|
|
バックナンバー 最新20
|