2009年3月28日 19時44分更新
高松市特産の高級石材、「庵治石」が明治以降の日本で、建築の近代化に果たした役割などを紹介する展示会が高松市で開かれています。
高松市牟礼町の石の民俗資料館には、明治時代の文書や当時の石工が使っていた道具など庵治石の歴史を知ることができる資料およそ30点が展示されています。
このうち、明治初期に地元の石工が書いた文書からは、大阪で建てられた建築物に庵治石が使われたことなどが記されています。
明治以降、都市の建築が急速に近代化した時期に、建物の土台や壁などの石材として大阪や神戸に近い香川の庵治石の需要が高まった様子がうかがえます。
また会場には、明治28年に建てられた男木島の灯台など、明治・大正時代に庵治石を使って建てられた建築物の写真がパネルで紹介されています。
この展示会は4月19日まで高松市の石の民俗資料館で開かれています。