セクハラの事実なし、上司訴えた松下電器の女性従業員に謝罪命令―中国

2009年3月27日、北京市の松下電器（中国）有限公司の男性職員が、解雇した女性従業員から「セクハラされた」とメディアを通じて非難されていた件について、男性職員は事実無根であるとして元女性従業員を名誉毀損で裁判所に訴え、その判決が26日に下された。地元紙「京華時報」が伝えた。

松下電器の半導体部門で働いていたAさん（29歳）は、07年7月に直属の上司である朴さんに自主退職を勧められた。このときは結局職場の異動だけですんだが、昨年1月に再び退職勧告があり、Aさんは会議室に立てこもり、遺書を残して睡眠薬自殺を図った。処置が早かったため生命の危険はなかったが、会社からは正式な解雇通知が送られてきたという。

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その後まもなく、朴さんをセクハラで告発するAさんの記事がインターネットニュースに登場。それによると、「07年初めごろから朴さんがAさんにセクハラを開始。Aさんが朴さんを拒絶すると、腹いせに解雇した。その頃から家に不審電話が頻繁にかかるようになり、Aさんの顔写真や携帯電話番号がアダルトサイトに流出した」という。北京市昌平法院は「Aさんの主張するようなセクハラの事実や証拠は見当たらない」として、朴さんへの謝罪をAさんに命じた。Aさんはこの一審判決を不服として、ただちに控訴している。（翻訳・編集/本郷）

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