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「暑がり遺伝子」京大チーム発見 ハエで実験 体温調節を解明へ

3月27日9時19分配信 京都新聞


 低温が好きな「暑がりのハエ」になる原因遺伝子を、京都大化学研究所の梅田真郷教授(生化学)らがキイロショウジョウバエの実験で突き止めた。動物が体温を調節するメカニズムの一端を解明する成果で、米科学誌「サイエンス」で27日に発表する。
 野生のキイロショウジョウバエは22度を好む。梅田教授は遺伝子を無作為に改変したハエの幼虫を約1000種類作り、幼虫が集まる温度を調べた。17・5度付近の低温に集まる「暑がり」や28度付近に集まる「寒がり」、幅広い温度に分布する「暑さ知らず」などいろいろな幼虫がいた。
 「暑がり」のハエの遺伝子を調べたところ、細胞膜を安定させ、情報を伝えるタンパク質ジストログリカンを作る遺伝子の働きが低下していた。
 ジストログリカンがうまく機能しないと、細胞がカルシウムイオンを過剰に取り込んでエネルギー代謝が異常に進む。ハエは、異常な代謝を抑えようとして低温を好むのではないかという。
 ジストログリカンを作る遺伝子は人にもあり、ある種の先天性筋ジストロフィーの原因になると考えられている。人の重い病気にかかわる遺伝子が、ハエの体温調節にかかわっていたことになる。野生のハエなら生き残れない零下2度で1時間生き延びるハエもいた。梅田教授は「遺伝子の変異が繰り返されて、動物はさまざまな温度に適応してきたと考えられる」と話している。

最終更新:3月27日9時19分

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