大分県教育委員会をめぐる汚職事件で大分地裁は27日、県教委ナンバー2の富松哲博被告ら3人に、いずれも執行猶予つきの有罪判決を言い渡しました。
収賄の罪で判決を受けたのは、大分県教育委員会審議監の富松哲博被告(60)です。富松被告は、元部下の矢野哲郎被告(53)から人事異動の謝礼として20万円分の商品券を受け取ったとされています。
これまでの裁判で富松被告は、「商品券はあいさつ名目だった」と賄賂性を否定していました。
27日の判決公判で大分地裁の宮本孝文裁判長は、商品券の賄賂性を認めた上で、「不合理な弁解を述べ、反省の態度は全くうかがわれない」として、懲役10か月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。弁護側は控訴する方針です。
また、一連の事件で贈賄の罪に問われていた矢野哲郎被告と妻のかおる被告(51)にも、執行猶予つきの有罪判決を言い渡しています。(27日18:12)