広島銀行(広島市中区)広島信用金庫(同)など広島県内の7金融機関は27日、新広島市民球場(南区)の建設事業資金として広島市に対し、総額25億円のシンジケートローン(協調融資)を組んで融資を実行した。広島のシンボルとなる事業を資金面で後押ししようと、地元金融機関がタッグを組んだ。
地元の地銀、信金、信組だけで組むシンジケートローンは珍しいという。金融危機で機関投資家の投資意欲が減退し、市債での調達は難しい環境にある。相談を受けた広島銀が長期で大きな資金が調達できるシンジケートローンを計画。県内に本店がある金融機関に参加を呼び掛けた。
期間は20年。他の参加機関は、呉信用金庫(呉市)しまなみ信用金庫(三原市)JA広島信連(中区)広島みどり信用金庫(庄原市)広島市信用組合(中区)。広島銀が主幹事、広島信金が副幹事を務める。
新球場建設費約90億円のうち、市の負担分は23億円。市は協調融資をこの23億円の支払いの一部に充てる。
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