広島国際大(呉市)4年志賀勝さん(22)=広島市中区=が、市民球場(中区)の跡地利用案を独自で練り上げ、模型を作った。日本建築学会の展示会出品作として、全国18会場で紹介される。
球場跡地の利用案と跡地を中心とする市中心部を再現した2種の模型を作った。いずれも約80センチ四方。利用案では跡地の地下の活用を提案する。現在のグラウンド部分を掘り下げて、グラウンドを模した広場をつくる。周辺に広島東洋カープの歩みをたどる記念館や商店を配置した。地上部は芝生を敷き詰める。西隣の広島商工会議所と東隣の商業施設は地上4階の高さに抑え、平和記念公園から広島城までを見通せるようにする。志賀さんは「公園がメーンの市の計画は集客力がない」と主張。建築的な見どころを盛り込んだ独自案を8カ月がかりでまとめた。社会性の高さと景観に溶け込むアイデアが評価されて同大代表に決定。同学会が5月から全国で開く「全国大学・高専卒業設計展示会」に図面と写真が出品される。
【写真説明】模型を使って球場跡地利用の独自案を説明する志賀さん
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