さいたま市立中学3年の女子生徒がネットいじめを受けた3カ月後に自殺した問題で、市教委と校長は23日会見し、いじめの再調査について、「具体的ないじめは確認できなかった」と発表した。
市教委によると、再調査は校長ら教員と市教委、PTA、学校相談員の計11人で実施。9日に3年生231人に対し、自殺した女子生徒へのいじめの有無などを無記名のアンケートで尋ねた。
その結果、9人が「いじめがあった」と回答。しかし、「クラスで仲間外れにされていたらしい」「雰囲気でなんとなくいじめと分かった」との記述で、「憶測が含まれている」としていじめとは認定しなかったという。ネットいじめと自殺の因果関係についても、「直接の原因とは考えにくい」と改めて否定。市教委は「この問題について調査は終わったと考えている」と話した。【稲田佳代】
毎日新聞 2009年3月24日 地方版