【ソウル西脇真一】北朝鮮の弾道ミサイル「テポドン2号」の発射準備について、米政府系放送局「ラジオ自由アジア」は28日、ロシアが「ミサイルに人工衛星を搭載していれば国連制裁決議には違反しない」との見解を米国に通告したと報じた。ロシアは北朝鮮に発射自制を求めているが、「搭載なら違反せず」との立場を明確にしたのは初めて。
米韓の複数の外交消息筋の話として伝えた。ロシアは、ミサイル関連のすべての活動停止を求めた06年の国連安保理決議を法的に検討し、結論を出したという。報道は「安保理での対北制裁決議案が通過する可能性は薄くなった」としている。
一方、北朝鮮核問題を巡る6カ国協議の日米韓首席代表は27日、ワシントンで会談し、発射した場合は決議違反だとして、直ちに国連安保理での協議を求める方針を確認した。
毎日新聞 2009年3月28日 21時55分