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マダガスカル:政権移譲、AUは「クーデター」 加盟資格を停止

 【ヨハネスブルク高尾具成】アフリカ連合(AU)は20日、野党指導者ラジョエリナ氏(34)が軍部の介入でラべロマナナ大統領(59)を退陣に追い込んだマダガスカルの政権移譲を「クーデターに当たる」として、加盟資格停止を決定。半年以内に選挙を実施しなければ、制裁を科すことも検討すると発表した。米国やフランスも相次いで政変を非難、マダガスカルは国際的な孤立を深めている。

 AFP通信などが伝えた。米国務省のウッド報道官代行は20日「米国はマダガスカルとのパートナー関係を維持しない」と述べ、人道支援以外の援助を停止する構えを明らかにした。かつてマダガスカルを植民地支配していたフランスのサルコジ大統領も同日「混乱を終わらせるただ一つの方法は早期の選挙だ」と述べ、大統領選挙を実施するよう求めた。南部アフリカ開発共同体(SADC)は19日、「ラジョエリナ氏を新指導者として認めない」と非難した。

 ラジョエリナ氏は1月から本格的な反政府活動を展開。今月17日、ラベロマナナ大統領を辞任に追い込んだ。同国の憲法裁判所は18日、ラジョエリナ氏を大統領代行として認め、21日にも正式就任する予定。

毎日新聞 2009年3月21日 東京夕刊

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