2009年3月25日23時14分
【カイロ=古谷祐伸】アフリカ南東部マダガスカルで今月起きた政変で、辞任に追い込まれたラベロマナナ前大統領(59)が25日、アフリカ南部スワジランドから電話でマダガスカルの支持者らに復帰を誓った。周辺国に対し、自国への制裁を働きかけている模様だ。
ラベロマナナ氏は17日の辞任後、所在不明だった。AP通信などによると、23日にスワジランドに到着して同国王のムスワティ3世と会談。25日には電話で、マダガスカルに集まった約4千人の支持者に「もう一度、国と主権を一緒に守ろう」と呼びかけた。
マダガスカルでは今月、中立を保っていた軍部の一部が反大統領派につき、首都アンタナナリボの前市長で元ディスクジョッキーのラジェリナ氏(34)が暫定大統領になった。