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両親、涙ぐみ「納得」地裁支部学校責任断じる「納得のいく結果が出てうれしい」。須賀川市立第一中学校で2003年10月、当時1年の女子生徒(18)が柔道部の練習中に頭を打って意識不明の重体となった事故を巡る訴訟の判決で、福島地裁郡山支部は27日、市など被告側の過失を認め約1億5500万円を支払うよう命じた。事故原因と責任の所在が明らかになることを求め、両親が提訴してから約2年半。判決後の記者会見で、女子生徒の両親は涙ぐみながらそう語った。 柔道の初心者だった女子生徒は03年10月18日の練習中、足の痛みから壁際で休んでいたところ、当時2年生で部長だった男子生徒(19)に「なぜ休んでいるのか」と問いただされ、複数回、投げ技をかけられた際に頭を打ち、意識不明となり、今も寝たきりの状態となっている。 判決では、学校側の責任について、女子生徒が事故の約1か月前の練習時に頭部を負傷して約10日間入院した事実をふまえ、顧問に対し、「重傷のけがを認識していたのに、具体的対策をほとんどとらず、危機意識の低さには顕著なものがある」と断じた。校長らについても「安全配慮を放置した監督過失がある。事故発生報告書は不可解な記載を含むもので、責任逃れをしようとした疑いが強い」と非難した。 また、男子生徒の行為については「受け身の技術が十分でないことを認識しながら数回投げた行為は、練習や指導の範ちゅうを逸脱した暴行」とした。 判決後に記者会見した、女子生徒の父親(53)は「娘には、主張が認められて互いに喜ぼう、と報告しようと思っている」と述べた。さらに「事故発生時に『娘は助からない。時間の問題』と医者に言われ『娘に生きてほしい』という一心で生きてきた。娘がきょうか明日かという時も、学校は何事もなかったように事故を隠し『謝罪できない』の一点張りだった。やっと私たちの主張や努力が認められてうれしい」と語った。 事故から5年を経てのこの日の判決に「本当に長かった」と語りながら、「裁判でなければ事故の責任と真実を解明できないということが、今、教育現場で起きている。すべてを隠そうとする体質を改善し、具体的な再発防止をしてほしい」と訴えた。 一方、須賀川市は「今後、判決内容を検討し、1日も早い解決を目指し、誠意を持って対応したい」とコメントした。 この事故を巡っては、05年9月、須賀川署が柔道部元顧問と元副顧問を業務上過失傷害容疑で書類送検。08年8月、福島地検は「2人が立ち会っていれば、事故は防げたとはいえない」として不起訴(嫌疑不十分)処分にしている。 (2009年3月28日 読売新聞)
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