2009年3月28日20時28分
千葉県知事選の民主党推薦候補の事務所を訪れ、「ご迷惑をおかけします」と謝りながらボランティアらを激励する小沢代表=28日、千葉市中央区、見市紀世子撮影
民主党の小沢代表は28日、29日に投開票される千葉県知事選の党推薦候補の激励のため千葉市を訪れた。違法献金事件で公設秘書が起訴され、自らの続投表明に党内から異論が出ているが、これまで同様に節目の選挙で陣頭に立つ姿勢をアピールした。
小沢氏は選挙事務所で運動員らに「大変ご心配かけましたが、私も元気で今後とも頑張ります」とあいさつ。ただ滞在は5分程度で街頭演説もせず、東京都内へ戻った。
民主党内からは28日、知事選の結果次第で、改めて小沢氏に進退の判断を望む発言が続いた。蓮舫「次の内閣」年金担当副大臣はテレビ朝日の番組で「党の色を出して戦っている候補がいる。その結果を含めて(判断するだろう)」と指摘。仙谷由人元政調会長は徳島市で記者団に「知事選以降、どう冷静に判断されるか。若い世代の人たちの(衆院)選挙がどうなるかだけは冷静に計算しないとえらいことになる」と語った。
一方、鳩山由紀夫幹事長は山口市での記者会見で、知事選の結果について「(小沢氏に)直接的に責任問題が生じることはない」と述べた。(山岸一生)