現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 社会
  4. その他・話題
  5. 記事

対ミサイル誘導弾、首都圏で展開開始 反対運動も 

2009年3月27日21時0分

写真:航空自衛隊入間基地から移送され、陸上自衛隊朝霞駐屯地に入るパトリオット発射台を積んだトレーラー=27日午後9時19分、埼玉県朝霞市、福留庸友撮影航空自衛隊入間基地から移送され、陸上自衛隊朝霞駐屯地に入るパトリオット発射台を積んだトレーラー=27日午後9時19分、埼玉県朝霞市、福留庸友撮影

写真:自衛隊市ケ谷基地へ運び込まれたPAC3の関連部品=27日午後10時2分、東京都新宿区、杉本康弘撮影自衛隊市ケ谷基地へ運び込まれたPAC3の関連部品=27日午後10時2分、東京都新宿区、杉本康弘撮影

 弾道ミサイル破壊措置命令を受け、航空自衛隊入間基地(埼玉県)など首都圏4カ所に配備されている空自の地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)の4個高射隊が27日夜、東京・市谷など展開予定地へ移動した。一部で交通規制を敷くなどものものしい雰囲気の中、大型特殊車両や護衛車が隊列を組み、夜の首都圏の高速道路を走り抜けた。

 首都圏でPAC3が展開するのは、空自市ケ谷基地(東京都)と陸上自衛隊朝霞駐屯地(同)、同習志野演習場(千葉県)。

 入間基地からは午後8時過ぎ、レーダー装置や発射機を積んだ深緑色の大型車両、電源車、燃料タンク車、「危」マークが入った小型車など約30台の車列が出た。基地内の道路脇では約50人の隊員らが並び、敬礼で見送る中、関越道で東京方面に向かった。

 習志野演習場には、市民団体「パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委員会」のメンバーが駆けつけた。吉沢弘志代表は「今後、防衛省などに抗議していきたい」と話した。

 朝霞駐屯地には午後9時10分ごろから、入間基地や霞ケ浦駐屯地からの車両が続々と到着。「開門、開門」と声が飛ぶと、小銃を右手に握る2人の自衛隊員が左手で黒い門を開けた。十数台が門内に入り、そのまま訓練場の暗い闇の中へと次々に吸い込まれていった。

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内