ETC専用レーンから大分自動車道に入る乗用車=28日午前9時57分、大分自動車道大分インターチェンジ
地方圏の高速道路で二十八日、土日祝日の上限千円での乗り放題がスタートした。前年に比べて交通量が四割以上増えた路線もあり、サービスエリア(SA)は多くの行楽客でにぎわったが、大型連休中のような大規模な渋滞は起きていない。
東名高速の海老名SA(神奈川)では、午前七時すぎから駐車場が込み始め、九時ごろにはほぼ満車に。レストランも座席の八割近くが埋まった。
東日本高速など高速道路各社によると、午前中の交通量は前年の同時期に比べて福島県内の東北道で46%増えたほか、兵庫県内の山陽道でも25%増となった。
大分県警高速道路交通警察隊によると、二十八日午前、県内の高速道路インターチェンジ(IC)では、交通渋滞など混乱はみられないという。同隊は当面の間、土日祝日は人員とパトカーを約六割増やし、警戒する。
別府市の大分自動車道・別府湾SAでは、県外ナンバーの車が目立った。家族や親せき十四人で二台に分乗して訪れた、山口県宇部市の会社員友永哲矢さん(26)は「高崎山や別府地獄巡りなどを楽しみます」と話した。大分市の大分ICでは乗用車や大型トラックがETC専用レーンからスムーズに高速道路へ乗り込んだ。山口県防府市から孫と一緒に来た無職男性(72)は「地域経済の活性化につながるのでは」と好意的に受け止めていた。
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