Industrial Rendering:インダストリアル・レンダリング |
畜産副産物(畜産動物の頭部、内臓や皮膚など)や動物病院で安楽死した動物、 スーパーで売れ残った肉類、交通事故にあった野生動物などを専門業者が買取、 工場で「動物性油脂」「肉骨粉」に加工する産業がレンダリング産業です。全世界 中にあります。全米では大小約250社が動物性油蛋白と油脂のリサイクル業に 従事しています。その量は一日1億ポンドを越えると言われています。 レンダリング業者は、環境問題に貢献していることを訴えます。確かにこれら動物 たちなどの死骸や生ゴミを全部廃棄したら環境に与える影響も大きいでしょう。 ロサンゼルスでは、一ヶ月2000トンもの量がレンダリング工場に運び込まれます。 全米では年間600〜700万頭の犬猫が安楽死されてレンダリング工場にまわされ ます。レンリングで加工された肉骨粉を牛の餌にすることは禁じられています。 しかしこれらは、狂牛病の診断が不可能な若い牛で、downer cowと呼ばれる神経 症状が発現した固体は食肉用にはされず、レンダリングにまわされています。 その頭数は年間10万頭以上という統計があります。レンダリングで製品化された 肉骨粉などは法的にも許可されていて、養殖・養豚・養鶏・魚類の養殖用飼料、 人間の化粧品・医薬品、そしてペットフードに繁用されています。中でもペットフード 業界はレンダリング業者にとっては、大のお得意様です。 ペットなどが安楽死された場合、それに使われた薬剤、付けていたノミよけ用首輪、 名札などはそのままミンチとなって「油脂」と「肉骨粉」に分離されて製造します。 魚が吸収した農薬、スーパーのプラスティック容器やラップなどもそのまま工場で 処理されます。これらの材料がペットフード、家畜の餌、養殖魚の餌となるわけです。 原料は巨大な容器に投げ込まれ機械がゆっくりと砕いていきます。細かく砕いた後、 約104〜132℃の間で1時間ほどかけて加熱処理します。そして上に浮いてきた 「油脂」や「獣脂」がペットフードの「動物性油脂」のもとになります。油脂を取除き、 水分を搾り出した物質が「肉骨粉」になります。ペットフードの袋の表示は、一般的に 「動物性油脂」「○○ミール」などと表記してあります。また英語では「Animal Oil」など と書いてある場合もあります。勿論、全ての表示義務がないので表記されていない 場合も多くあります。量販店やスーパーで売っている一般的なナショナルフードは 勿論、プレミアム、ナチュラル、オーガニックフードも数多くあります。 2006年の大規模なペットフードのリコールも、メーカーの原材料のチェックがいかに 杜撰かを露呈しました。世界的な企業は中国、インド、東南アジアなどから原材料を 安く仕入れ、一部は外部に製造委託しており、自社ブランドで販売しています。 これらのメジャー企業は有名大学や研究機関にも多額に寄付金などを提供しており、 学者や研究者、政治家らもレンダリング由来のペットフードの現状を把握していても、 大きな問題として取り上げることが出来ないのが現状です。大規模なリコールになら ないまでも、毎月と言っていいほどペットフードがリコールになったり、フードが原因で 犬猫が死亡しています。 日本の大手メーカーでもレンダリング由来の「動物性油脂は体にいい蛋白源」と 堂々と宣伝しています。研究者もペットあらゆる病気の根本は、フードである!と 訴えている人もいます。 これらの状況を考えるからこそ、当店ではフリント・リバー・ランチをオススメしています。 また「エサ」ではなくて、「食事」です。と訴えています。 日本でも140社以上のレンダリング工場が毎日稼動しています。 各都道府県の愛護センターで処分された犬猫たちもレンダリング工場に運ばれています。 羊の実験では・・・レンダリング由来の飼料で育った結果、凶暴になった例もあります。 これは、ホルモンに影響するプラスティックの成分などが残留しているからでしょう。 トップブリーダーの中には、レンダリングフードで育て、出産すると奇形が産まれる場合も あると言っています。 |
●ニューヨークタイムズ誌 アメリカのレンダリング工場では廃棄された原料を毎日450トン集める。恐ろしいことに、 四肢、頭、胃、腸、蹄、脊髄、尾、脂肪、羽、骨・・・何でも混合してします。毎年600〜 700万頭の犬猫が動物収容所で殺されている。 ●サンフランシスコ・クロニクル誌 ペットをレンダリングしてペットフードに使う行為をフード会社は厳しく否定するが、 レンダリング工場の従業員は「死んだペットをレンダリング処理して、ペットフード会社へ 売る製品にすることがごく普通に行われている」と打ち明けた。 ●徳島県 処分された動物たちがレンダリング工場に搬入されていると県議員が追及。 |
(無断転写禁止)資料作成:堀田近司