核兵器廃絶と世界平和を訴える署名活動に取り組む「高校生1万人署名活動実行委員会」(事務局・長崎市)の高校生9人と被爆者6人などが27日、在韓被爆者や地元高校生との交流のため、韓国に出発した。
実行委は2003年から韓国にメンバーを派遣。今回は「国境や世代を超えた交流を」と被爆者の参加も募った。3日間、釜山市に滞在し、在韓被爆者訴訟原告の鄭南寿(チョンナムス)さん(89)を見舞ったり、同市の高校生とともに署名を呼び掛けたりする。
参加する海星高2年の馬場絢子さん(17)=長崎市=は「強制連行、原爆、援護の差別と、三重の苦しみを味わった在韓被爆者の声を聞きたい」と決意を披露。長崎県被爆者手帳友の会の上島富太副会長(80)=同=は「両国の高校生のパワーをもらい、今後の活動に生かしたい」と話した。
=2009/03/28付 西日本新聞朝刊=