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三菱水島病院が閉院 67年の歴史に幕
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三菱自動車水島製作所(倉敷市水島海岸通)が経営する三菱水島病院(同市水島高砂町)が27日、閉院した。業績悪化に伴う同社の再建計画の一環で、地域に開かれた病院として貢献してきた67年の歴史に幕を下ろした。
最後の診療日となったこの日、患者らが医師にあいさつしたり、職員から今後の診療先の説明などを聞いた。同社OBで所用のため訪れた男性(70)=同市=は「従業員の時からお世話になり、閉院は寂しい限り」と話していた。 同社によると、6人の常勤医は派遣元の岡山大病院に籍を戻し、職員約30人は残務処理の後、同社従業員として勤務するという。 同病院の園田豪事務局長は「地域住民の健康と豊かな人生の手伝いを目指して努力してきた。閉鎖発表からの期間も短く、ご迷惑をお掛けした」と話した。 同病院は1942年設立。前身は三菱重工業水島航空機製作所付属診療所で、46年に三菱自動車水島製作所に経営が移り、従業員だけでなく地域住民らの健康づくりを支えてきた。 近年、診療報酬の改定や医師不足などの問題を抱え、業績が悪化。昨年7月からは入院患者の受け入れを中止、11月末には産婦人科を閉鎖するなど11あった診療科目は7に減少していた。 昨秋以降は世界的な不況が同社の経営を圧迫。老朽化した病院施設への設備投資や医師確保も困難として存続を断念し、今年1月に閉鎖を発表した。
(2009年3月28日掲載)
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