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【コラム】 落語の“笑い”は上級者向け?

ここ数年、『しゃべれども しゃべれども』『落語娘』など落語を題材にした映画公開が続き、落語は静かなブームともいわれています。が、いかんせん話が難しそうで、寄席(よせ)に行く決心がつかない私…。

粋に寄席で笑いたい! その楽しみ方を知りたい! ということで、『笑点』でもおなじみの桂歌丸さんが会長を務める、落語芸術協会の事務長さんに泣きついてみました。私に落語の基礎を叩き込んでください!

「落語は、最後に“オチ”のある噺(はなし)を身ぶり手ぶりだけで進め、一人何役も演じるのが特徴。笑える噺だけでなく、泣ける人情モノも、怪談もあります。室町時代末期から安土桃山時代にかけ、戦国大名に仕えて話の相手をしたり、世情を伝えたりする“御伽衆(おとぎしゅう)”と呼ばれる人たちが、現在の噺家(落語家)の起源。江戸時代には、面白い噺を一般の人々に有料で聞かせる人物が登場し、寄席が誕生しました」

そんな長い歴史があるんですね! 噺の内容は昔と同じですか?

「江戸時代から明治時代までに作られた昔ながらの“古典落語”と、それ以降に作られた“新作落語”があり、同じくらいの割合で現在も演じられています。古典には、なじみのない時代の単語も出てきますが、それを自然に観客に理解させるのが噺家の腕。噺が難しくて楽しめない、なんて心配はありません」(同)

よかった〜。ところで、せっかくだから上手な落語を聴きたいんです。落語の“上手・下手”って、どこで決まるの?

「落語は小物をほとんど使わず、座ったまま展開するもの。目線や小さな仕草だけでいかに観客の想像力をかきたてて、自分の世界に引き込むかがカギです。笑いは“上手・下手”より好みの問題なので、まずは寄席に行くことをオススメしますが、噺家の階級は多少参考になるかも。噺家はまず“前座見習い”から始まり、“前座”“二ツ目”“真打”の順に上がっていきます。前座より真打の噺の方が味があるのは確かでしょうね」(同)

なるほど、そんな階級があるんですね。さて、自分好みの落語を見つけるためにも、寄席に行ってみようと思います! 寄席といえば、和のイメージ…やっぱり、正式には着物を着ていくのがマナーですか?

「どんな服でもいいですよ。基本的に寄席は年中無休。正午から始まる昼の部と、17時から始まる夜の部があり、入れ替えがないので、一日中落語に浸ることもできます。チケットも3000円前後で、予約制ではないので気軽に寄ってください」(同)

なぁんだ、そんなにハードルの高い場所じゃないんですね。ちなみに寄席では、演目中でも飲食自由。なんと、アルコールOKという場所もあるのだそう。

一応基礎は叩き込んだし、大船に乗ったつもりで聴きに行ってみようっと。
(R25編集部)

落語の“笑い”はハードルが高い?はコチラ

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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