【政治】文書改ざん課長ら更迭 農水省ヤミ専従問題2009年3月26日 夕刊 農林水産省の「ヤミ専従」問題で、同省の井出道雄次官は26日、職員2人が内部資料を改ざんし、ヤミ専従職員の存在を隠ぺいしていたとして、大臣官房秘書課の松島浩道課長と西浦博之調査官を更迭したと発表した。 松島課長は同日付で官房付に、西浦調査官は秘書課付に異動した。石破茂農相は同日朝、「早急に調査し全容を明らかにする必要がある」と述べた。 記者会見した井出次官は「国民本位の業務を行わなければいけない国家公務員としてあってはならないこと。深くおわびする」と陳謝。ヤミ専従問題の再調査を進めている特別調査チームで秘書課の対応についても検証し、改ざんに関係した職員や管理者を処分する考えを示した。 井出次官によると、松島課長らはヤミ専従問題をめぐる一部報道機関の取材に対し、昨年4月に計3回行った全農林労働組合役員の勤務実態調査を、2回しか実施していなかったように、関係書類を改ざん。調査でヤミ専従が疑われた役員の数も142人から48人に減らして示していた。
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