酒気帯び運転の疑いで松本署に摘発され、2007年8月に松本市が懲戒免職とした元市職員の男性(33)が、処分は重すぎるとして同市を相手に処分取り消しを求めた訴訟の判決で、長野地裁は27日、「処分は特段重いとはいえない」として請求を棄却した。
近藤ルミ子裁判長は「(摘発時)道交法の処罰基準の2倍ものアルコール濃度が残った状態」などと指摘。「飲酒運転への社会的非難が高まり、厳罰化が進む中での飲酒運転は公務員に対する信用を失墜させる」とし、市が飲酒運転禁止の周知徹底に取り組んでいたことや、他自治体でも同様の処分例があることなどを挙げて「重いとは言えない」とした。