
タクシーを語る
◆MKの悪を支えているもの その1
-2009/03/18 22:27
明日19日はMKの給料0円裁判の判決が大阪地裁であるはずですが、何か裁判長の都合で延期になったという情報も流れていますね。まあ、腐る話ではないので書いておきます。
法律論は正確には分からないのですが、私はMKがやっていることは@ほとんど詐欺であり、Aタクシー業界の共有地を思い切り毀損しており、B日本国のグロス・ナショナル・ハピネスを下げる行為である――と断言します。
しかるに、この会社のやっているイカサマを見抜くのは非常に難しく、マスコミなんてコロッとやられます。その理由を述べるとともに、MKを実質的に育てたのは誰か、そしてどうやったら潰せるかを書くつもりです。
第一章 MKはなぜ悪いのか
MKが悪い理由は、マルチ商法が悪い理由と同じです。サブプライムローンを証券化して適当に格付けしたアメリカの金融業界のやり口が悪い理由と同じです。タクシーで言えば白タクが悪い理由と同じです。
要するに持続不可能なビジネスモデルなのです。必ずどこかで破綻します。破綻するまでの間、能天気な支持者が出るかもしれません。白タクだって「乗りたい人と乗せたい人が自由に価格を交渉して契約を結ぶ行為のどこが悪いんだ」と開き直る人は枚挙にいとまがありません。
簡単なところから行きますか。白タクがなぜ悪いのか。それは白タクを放置すると普通のタクシーが潰れるからです。普通のタクシーが潰れるとなぜ悪いのか。社会的弱者がタクシーに乗れなくなるからです。白タクには供給義務も引き受け義務もありません。ぼったくりOKです。だから道路運送法は白タクを禁止しています。白タクはタクシー事業を持続する脅威になるからです。非常に誠実な白タク運転手が何人かいたとしても、それは白タクを正当化する理由にはなりません。
MKが悪い理由も構造としてはこれとほとんど同じです。しかしMKは白タク業界(?)よりも遥かに賢く振舞っているため、なかなか尻尾を出さないだけです。その意味では、アメリカの金融バブルを作った連中と近いものがあります。もっともらしいことを言って、要するに博打会場を広げることを「ビジネスモデル」「経済の発展」と称しただけです。
話は少し脱線しますが、アメリカの金融バブルを囃した日本の知識人(笑)とMKタクシーを囃す知識人(笑)が見事にダブるのは面白いですね。たとえば規制改革会議あたりに巣食っている方々です。根が騙されやすいのか、基本的に世の中を知らないのか、単に頭が悪いのか、それとも自分の利益のために騙す側に回っているのかよく分かりません。前の3つならまだ許せますが最後だとちょっと許しがたいものがあります。
私は基本的に自然科学系の人間なので、最も確からしい原理原則からものを考えます。金融とは、どんなに複雑にしても、畢竟「誰かが誰かにお金を貸す」ということなのですから(ここでは直接金融も広義の「貸す」に含めます)、全ての金融資産(プラス)と全ての金融負債(マイナス)を足せばゼロになるに決まっています。運動量保存の法則みたいなものです。
その制約の中で「金融資産を増やすことがいいことだ」とばかりに返せもしない人に借金を押し付けた言い訳が「金融工学」です。こんなものに「工学」などという名前を付けないで欲しいです。単なる詐欺じゃないですか。どう考えても持続不可能です。物理学が何百年も前に否定した永久機関を真面目に作ろうとしたような話です。
MKに戻ります。今回問題になっている給料0円訴訟の原告は、ちょうどマルチ商法で大損をした投資家のようなポジションだと私は位置づけています。第三者から「自己責任でしょう」と突き放されやすい立場ではありますが、投資(就職)を呼びかけるパンフレットに大嘘があったり、配当(報酬)に関して法令に違反しているのですから被害者だと私は思います。
第二章 MKを実質的に育てたのは誰か
済みません。息切れしました。続きはまた今度。
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