路線変更2%で効果なし 阪神高速の排ガス対策
大型車の排ガス対策として、阪神高速湾岸線の料金を4割引きとする「環境ロードプライシング」(料金による交通量の調整)を2月に試験実施した兵庫県などは25日、期間中に市街地を通る神戸線と国道43号から湾岸線に路線変更した大型車が両路線の1日の平均通行量の1・8%にとどまったと発表した。
兵庫県などは「明確な効果がなく限界も感じられるが、神戸線の値上げも含め新たな対策を検討したい」としている。
兵庫県などは尼崎公害訴訟の和解に基づき、2月の1カ月間、湾岸線の鳴尾浜(同県西宮市)-六甲アイランド北(神戸市)の約10キロで一部の大型車の料金を4割(400円)値下げし、神戸線などからの誘導を試みた。
その結果、期間中に割引きを受けた大型車は1日平均約1980台で、うち神戸線と国道43号から路線を変更した車は、両路線の1日の平均通行量が計約1万6000台だったのに対し、300台程度にとどまったという。
【共同通信】
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