【国際】トヨタ車乗ると祖先喜ばぬ? 広告、中国で反発2009年3月27日 朝刊 【上海=小坂井文彦】「トヨタ車に乗れば、祖先の名が高まる」という新聞広告が、中国の一部で反発を呼んでいる。高級感や高性能を訴えたものだが、インターネット上では、「鬼子(日本人の蔑称(べっしょう))の車で墓参りに行けば、抗日烈士の名が高まるのか」という意見が出ている。 広告掲載は、中国南部の広西チワン族自治区の「柳州晩報」。墓参りをする祝日、清明節に合わせたキャンペーンで、現地法人の系列販売店が依頼した。 トヨタ中国の広報担当は「侮辱の意図はないが、誤解を受ける表現があった。広告は販売店独自のものだが、今後は気を付けたい」と説明した。 2003年にも、中国を象徴する獅子の銅像がトヨタ車に敬礼する広告が物議をかもした。今回の広告について、中国メディアは大きな問題とはとらえておらず、ネット上には、「トヨタ以外の日本車に乗っても祖先の名は高まる」という意見もある。
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