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銭湯での盗撮映像販売会社に慰謝料660万円支払い命令

2009年3月27日

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 銭湯で盗撮された映像を販売され精神的苦痛を受けたとして、関西に住む20代女性がアダルト映像販売会社「なにわ書店」(大阪市浪速区)と同社関連先の制作会社「ファーストラン」(同市西区)などに慰謝料など2200万円を求めた訴訟で、大阪地裁(府内覚(さとる)裁判官)は27日、「女性の肖像権やプライバシー権を侵害し、多大な精神的苦痛を与えた」と判断し、両社側に660万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

 判決によると、女性は盗撮映像がDVDで販売されていることを知人から知らされ、精神的動揺から自殺も図った。映像は02年ごろに当時の自宅近くのスーパー銭湯で盗撮されたとみられる。判決は両社について「盗撮映像の制作・販売で多大な利益を得ており、違法性は極めて高い」と指摘した。

 判決後、女性は記者会見し、「裁判官は女性の立場を理解してくれた。盗撮映像が野放しになっている現状を阻止したい」と話した。代理人の大橋さゆり弁護士は「この判決が抑止力になれば」と語った。(宮崎園子)

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