駐車場に車を止めたら、そこに桜が咲いていた。ここは桜の名所でもあることを忘れていた。例年、3月の終わりごろから1週間くらい、ここを通ると桜を堪能できる。

　相模川の写真を撮ろうと、車で走っていった。２月２１日だとは思えない春のようなうららかな午後に、ＪＲ相模線沿いの４６号線（相模原茅ヶ崎線）を走った。

　相模線の下溝駅と原当麻駅の間あたりに、「八景の棚（はけのたな）」という景勝地がある。ここから相模川を眼下に一望できる。桜の季節は２週間くらい早くやってきそうな気配がする。

　この桜の木は急いでいるように、ほぼ花は咲ききっていた。相模川から見たらがけの上で、日当たりがよく、風当たりも強い場所で、この木だけが「温暖化」を受け入れているようだった。ソメイヨシノにしては花が白く、ヤマザクラにしては葉の色が緑だし、大島桜にしては花が小さい。