共同通信社が25、26両日に実施した全国緊急電話世論調査で、民主党の小沢一郎代表(66)が西松建設巨額献金事件で公設第一秘書が起訴された後も続投を表明したことに関し「代表を辞めるべきだ」との回答が66.6%に上り、「代表を続けてよい」の28.9%を大きく上回った。
また、麻生太郎首相(68)と小沢氏の「どちらが首相にふさわしいと思うか」との質問でも麻生氏が前回比7.5ポイント増の33.1%、小沢氏が同2.4ポイント減の31.2%と逆転した。小沢氏は昨年12月に麻生首相を逆転。公設秘書の逮捕前は2倍以上引き離していただけに、巨額献金事件によるイメージダウンが鮮明になった形だ。小沢氏に対する「支持政党なし」層の支持は、2月調査の35.8%から14.2ポイント減の21.6%と下落傾向が続いており、無党派層の「小沢離れ」が進んでいることがうかがえる。
一方、麻生内閣の支持率は23.7%で、今月7、8両日実施の前回調査から7.7ポイント増加し、不支持率は63.5%と7.3ポイント減少した。支持する理由をみると、信頼性や指導力への評価が下がった半面、「ほかに適当な人がいない」が13.6ポイント増の55.9%に達し、敵失に押し上げられた格好。「支持政党なし」層の支持も25.1%と4.5ポイント上がった。