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【愛知】来月から常勤医7人増 医師不足の津島市民病院2009年3月27日
医師不足が続いていた津島市民病院の常勤医が、4月から本年度比7人増の49人になることが分かった。夜間救急外来の全面再開や、閉鎖している病棟の再開も可能になるが、今度は看護師不足が顕在化。中途採用や他病院からの派遣を受けるため交渉を始めた。 同病院の常勤医は、医師を派遣している大学医局が段階的に医師を引き上げ、本年度は42人の態勢まで減少した。 1カ月の半分は、夜間救急外来に内科医を配置できない事態に陥った。 医師の働きやすい環境づくりのため、同病院は昨年4月、医師の負担を減らそうと、診断書を手書きする医療事務補助員5人を新規採用した。 苦情対応をする警察官OBも採用し病院内を巡回したほか、インフォームドコンセント(十分な説明と同意)などで医師以外が担当できる部分は看護師が行うなどの改革を実施してきた。 また、公立病院改革のための県の有識者会議は昨年12月、津島市を含む海部医療圏へのてこ入れ強化を提言。 このため、大学医局が医師派遣増員に応じたほか、同病院の研修医6人のうち、3人がそのまま病院に残ることになった。 一方、看護師の人数は、今年4月には昨年とほぼ同じ253人。目標の310人には遠く及ばないという。 同病院は「常勤医の増加は、改革の実績が評価された結果。ただ看護師不足により、病床稼働率は90%台後半になる可能性もあり、中途採用などに力を入れたい」としている。 (市川真)
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