岡山放送局

2009年3月27日 15時34分更新

岡山市と岡大が地域医療で連携


岡山大学と岡山市は、地域の医療を充実させようと連携して救急医療体制を作り、医師などの人材育成を行うことを定めた連携協定を結びました。

岡山大学と岡山市は、地域医療の充実をはかるため連携を進めようと去年5月、合同で委員会を設け検討を進めてきた結果、両者の役割や具体的な事業を定めた連携協定を結ぶことになり、26日、岡山市役所で締結式が行われました。

式では、岡山市の高谷市長と岡山大学の千葉喬三学長が互いに協定書に署名し、握手を交わしました。

協定では、すべての症状の救急患者を受け入れ、症状の程度に応じて治療を行ったり専門的な医療機関に振り分けたりする「ER」という機能を備えた医療機関を岡山市が設置することや、岡山大学がこの医療機関に医師を派遣すること、それに岡山大学に所属する研修医の研修をこの医療機関で行うことなどが定められています。

医療機関の設置場所や時期は未定で、今後検討することになりますが、当面は岡山市立市民病院を活用し、再来年度からは実際に研修医が救急医療を学ぶことになっています。

岡山市の高谷市長は、「市民がいつでも的確な医療を受けられることが必要だと考えており、その上でこの協定ができたことは意義深い」と話していました。