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膵臓は胃の後ろにある長さ20cmほどの細長い臓器で、右側は十二指腸、左の脾臓に接しています。右側は膨らんだ形をしているので頭部、左端は細長くなっているので尾部と呼び、頭部と尾部との間の1/3ほどを体部と呼びます。
膵臓癌の内90%以上は膵管に発生し、普通、膵臓癌といえばこの膵管の癌のことをさします。
日本では、毎年18,000人以上の人が膵臓癌で亡くなりますが、その診断と診療の難しさでは癌の中でも上位を争う病期です。膵臓は周囲を、胃・十二指腸・小腸・大腸・肝臓・胆嚢・脾臓などに囲まれていることと、早い段階での自覚症状がほとんど無いために早期発見が難しいのです。
膵臓癌の目立った増加は1980年代以降です。牛豚肉の摂りすぎが心臓病の原因と判ってから、代わりとして鶏肉や卵・チーズを多く摂るようになりました。これに従い膵臓癌患者が増えてきました。
この癌は発見と治療が難しく、薬や放射線などの処置は身体を弱めることとなり、返って死期を早めることとなります。癌と診断されてから、1年の間に90%以上、1年半から2年の間にはほぼ全ての患者が死亡する手ごわい病期です。
このように西洋医学では太刀打ちできない病期の膵臓癌ですが、これは原因と結果の因果関係に従った対処を行っていないことによるものです。
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