総理大臣杯 2009
“今垣がくれた1号艇”池田幸運V/総理大臣杯
<総理大臣杯>プレゼンターの秋山莉奈(右)と笑顔でフォトセッションに納まる王者・池田浩二
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09年のSG第1弾「第44回総理大臣杯」優勝戦が22日、多摩川競艇場で行われ、1号艇の池田浩二(30)がインから逃げ切って快勝。05年賞金王シリーズ以来、3年3カ月ぶり3度目のSG制覇を達成し、優勝賞金4000万円を獲得した。今年の獲得賞金を5580万円とし、年末の賞金王決定戦出場も決定的となった。
幸運の女神を味方につけた池田に機力不足など関係なかった。準優12Rを制した今垣が待機行動違反で優勝戦を除外。予期せぬ形で優勝戦1号艇を手にした池田だったが、しっかりスタートを決めて3つ目のSGタイトルをつかみ取った。「足は仕上がっていなかった。1Mも舟が浮いたし、差されたと思った。2M以降も田中さんが離れないから、ゴールまで慎重に走った。優勝は1号艇だったことがすべて」。結局、最後まで満足できる仕上がりにはならなかったが、突如転がり込んできた絶好枠で最高の結果を出せた。
池田の強運は今垣の賞典除外だけではない。準優11Rではイン坪井がまさかのS遅れで、2コースの平石がまくった。3コースの池田は絶好の展開を生かして1着、優勝戦へ駒を進めた。「今節はいろいろとラッキーなことが多い。正直言って(優勝戦も)2号艇でいいと思っていた。1号艇になってチャンスだと思った」。池田自身も認める強力なツキがたぐり寄せた栄冠だった。
「得点率上位で準優、優勝戦と1号艇になって優勝したい。今シリーズを走って自分の減音ペラが違うということが分かった。ペラ調整を続けようと思う」。今後の課題をつかみ取り、さらなる飛躍を誓った池田。「(SG初制覇の)グラチャン(03年)の頃と比べて優勝戦も緊張しなかったし、気持ちの面では成長している。獲れそうなSGは全部獲りたい」。旋回時に舳(へ)先を上げる“ウィリーターン”の申し子が09年の艇界を引っ張っていく。
◆池田 浩二(いけだ・こうじ)1978年(昭53)4月3日、愛知県生まれの30歳。97年10月登録の81期。同期に佐々木康幸、飯山泰、寺田祥ら。03年6月のグラチャン(丸亀)でSG初制覇。通算26V(SG・3V、G1・4Vを含む)。1メートル70、52キロ。血液型O。
[ 2009年03月23日]
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