高松放送局

2009年3月27日 9時34分更新

高松市に救急ドクターカー


心臓が停止した状態になるなど一刻も早い措置が必要な患者の救命率を高めるため高松市は医師が乗り込んだ救急車・「救急ドクターカー」の運用を4月から試験的に始めることになりました。

これは高松市の大西市長が定例会見で明らかにしたものです。
それによりますと高松市と香川大学の協力事業の一つとして4月10日から香川大学医学部附属病院に「救急ドクターカー」のステーションが設置されます。

「救急ドクターカー」は医師が乗り込んで出動する救急車で救命救急士の資格を持つ救急隊員が医師から指導を受けて救命処置を行ったり医師が、直接、処置を行ったりして患者を医療機関に搬送します。

高松市では来月中旬から平日の午前9時から午後4時半までステーションに救命処置の器具などを備えた救急車1台とともに救急隊員を2人から3人常駐させて「救急ドクターカー」の試験的な運用を始めることにしています。

高松市消防局によりますと心臓の疾患などによって心臓が停止した状態になった場合5分以内に必要な措置をすれば20%の人が助かる可能性があるということです。消防と医療機関が協力して「救急ドクターカー」を運用するのは四国では初めてで高松市ではできれば1年後から本格運用したいとしています。